読書

チーズはどこへ消えた?

書店を見回っていると厚い本の間に薄い一冊の書籍を見つけました。

それが、

スペンサー・ジョンソン著「チーズはどこへ消えた?」です。

帯を見ると全世界で2800万人に読み継がれているベストセラー!

それもそのはず、

第1刷の発行日が「2000年11月30日」

20年以上読まれ続けてきた作品で、項数も94ページのため非常に読みやすいです。

今回は「チーズはどこへ消えた?」の要約・感想になります。

・こんな方にオススメ

・新生活に不安をかかえている方。

・状況は変化しているのに自分は変わろうか悩んる方。

・あらすじ

この物語に登場する、

ネズミのスニッフ、スカリー

小人のヘムとホー。

この2匹と2人が「迷路を」さまよい「チーズ」を発見したところから物語がはじまります。

チーズとは人生で求めるもので、仕事、家族、財産、健康、精神的な安定・・など

迷路とは「チーズを追い求める場所」、会社、地域、家庭・・など

状況の変化にいかに対応するか、2匹のネズミと2人の小人が繰り広げられるストーリー。

・要約

・チーズはどこへ消えた?

チーズが大事であればそれにしがみつきたくなる。

ネズミと小人は自分たちの特別なチーズを見つけようと長いこと迷路を探しまわっていました。

スニッフとスカリーは1つの迷路を進んでは戻ったりを繰り返し、見つからなければ別の通路を探すとても非効率な方法です。

一方小人のヘムとホーは過去の経験から得た教訓と思考による方法をとっていて、複雑な頭脳にたより高度な方法をとっています。

ある日、それぞれのやり方でステーションCでの通路の端で、好みのチーズをを発見したのです。

ところがある朝、ステーションCに着くとチーズが無くなっています。

しかし2匹は驚かずチーズが毎日少なくなっているのに気づいていたので、いずれ無くなるだろうと覚悟していたし、どうすればよいのか本能的にわかっていました。

ステーションCの状況が変わった!

だから自分たちも変わらなければ!

2匹のネズミは新しいチーズを探しに走りだしました。

一方、ヘムとホーは毎日小さな変化が起きていることに注意を払わずチーズは毎日あるものだと思っていたので、チーズが無くなっていることに気づきとてもビックリしました。

「なんてことだ!」

「チーズはどこへ消えた?」

チーズが無くなった原因を調べようともせず2人は翌日も再びステーションCに行きました。

もしかしたら、チーズが戻っているかもしれないと、

2人はその場所から動こうとしません。

・勇気出して

変化起きたら素早く適応する

ホーが気づきます。

「スカッフとスカニーが何か知っているのではないか?」

しかしヘムは「そんなことな無い!」と決めつけます。

するとホーが提案します。

「新しいチーズを探しにいこう!」

とホーが提案しますが、ヘムは「ここは居心地がいいし、真相を研究するんだ」と言い張るのです。

そのころスカッフとスカニーはあちこち探し回り、いったことのないエリアでチーズを見つけることができました。

チーズ・ステーションNです。

2匹は歓声をあげました。

2人はチーズを見つけられない毎日で不安が高まり、ついにホーはヘムを置いて新たなチーズを探しに行くのです。

・後悔後先立たず

恐怖にかられ、行動を起こす。

ホーは不安げに迷路を見渡すがチーズが無い状態に慣れてしまったことに気づきました。

他にチーズが無いし、みつけることはできないだろうと思いこんで恐ろしくて身動きが取れず、ダメになっていたのです。

ホーは微笑み思った。

ヘムは「チーズはどこへ消えた?」と考えているが自分は「なぜ、すぐに立ち上がりチーズを探さなかったのだろう?」

と思い迷路を先に進みます。

未知の世界に足を踏み入れるのは不安ですが、「恐怖が役立つこともある」「このままでは事態はますます悪化する」と恐怖にかられ、行動を起こしたのです。

すると不思議なことに迷路を進んでい行く内に愉快な気持ちになっていきました。

「なぜ、こんなに気分がいいのか、チーズも持っていないし、どこへ向かっているか分からないのに。」

・恐怖を乗りこえた先にあるもの

失ったことより手に入れるもののことを考える

ホーは恐怖を乗り越え新しい方向へ踏み出したことで、解放されたのです。

「なぜ、もっと早くこうしなかったのだろう。」

彼は言いました。

そして、あるチーズステーションの入口でチーズのかけら見つけましたが、中は空っぽです。

「早く見切りをつけていれば、ここでたくさんのチーズを見つけることができたのに。」

彼は引き返し、ヘムの様子を見にステーションCに戻りチーズにかけらを差し出したが、ヘムは受け取りません。

「新しいチーズはスキじゃない、慣れていないし、あのチーズが欲しい。変える気はないよ。」

・恐れについて

人が恐れていることは、自分が想像するより悪くない

ホーはこう考えました。

自分が心の中につくっている恐怖こそ恐ろしものだ。

ヘムは現状維持を好み状況の変化を受け入れず「自分に変化は意味のないもの」として動こうとしません。

ホーはガッカリしましたが再びチーズを探しにいきました。

ヘムと一緒でないので寂しくなったが、ひとつわかったことがあって自分を幸せにしてくれるのはチーズを手にいれることではないと。

もう以前のような恐怖はなく、これまで通ったことのない道をグングン進み、ついにチーズ・ステーションNで新しいチーズを見つけることができました。

・迷路での新な発見

ホーは新しいチーズを見つけたことで気づきがありました。

・変化は起きる、変化を予期せよ。

・進んですばやく変わり再びそれを楽しもう。

・変化にすばやく対応せよ。

・変化を楽しもう。

・恐怖は大部分は理屈に合わない。

・自分が変わらなければ事態は好転しない。

いつまでも居心地の良い椅子に座って現状維持を好んでしまうと、一歩踏み出のは困難でしょう。

・感想

ホーは無事大量に新しいチーズを見つけることができて「変化バンザイ」でした。

最初変化に戸惑いを見せていましたが次第にこのままだはだめだと自分に言い聞かせ行動に移した結果です。

一方ヘムはいつまでも居心地いいから、変化するのは怖いという理由で全く行動せず結果として他力本願のようになっています。

スニッフとスカリーのように行動をしなければなりませんが現実はその「一歩」を踏み出す勇気が必要です。

他者の視線、顔色、世間体を気にしすぎている自分はいませんか?

変化にいち早く気づき行動に移して変化を楽しむ!

失敗を恐れそのまま立ち止まるかは自分次第だということです。

自分の人生は、自分しか変えられない。

心の中の「己に勝つ」

何度も繰り返し読み続けていきたいですね。

 

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