【スノーボードの誕生】
なぜひとは横向きに滑るのか
田島リサ
先日なんですが、田島リサさんの「スノーボードの誕生」を読みました。
こういったスノーボード本は他にはなく、タイトルにあるようにスノーボードの歴史について詳しく書かれています。
あ、そうだったんだ!って事も書かれているので、これを読んだあとはまた違ったスノーボード目線になりました。
スノーボードのハウツー本ではなく「スノーボードと人間の関係」を紐解いています。
それではさっそく感想を書いていきます。
目次
本を読んだ動機
スノーボードの歴史を詳しく知りたかったから。
感想
アメリカ発祥のスポーツだよ!半信半疑で読んでみると、ホントにアメリカでした(笑)
スノーボードのブランドといったら誰もが一度は聞いた事のあるバートン!このバートンがスノーボード作ったと思っていましたが、あまりハッキリしていない事もわかり1960年代に子供のおもちゃとして作られたのが起源だとされている事がわかりました。
そもそも「スノーボード」という名称が一般的にでてきたのが、1980代でそれ以前は「スナーファー」や「スキーボード」なんて呼ばれていたそうです。
同じ横乗りの「サーフィン」・「スケートボード」に比べ歴史は浅いスポーツですね。
「スキー」に至っては紀元前2500年頃書かれたと考えられる岩に掘られたスキーヤーの画が発見されているそうです。
日本にスノーボードの知名度を普及させたのはやはり僕の住んでる長野県!そうNAGANO五輪です!
当時僕は中学生で初めてスノーボードを見たときは「お~カッコイイ!乗ってみたい!」
実際始めたのは、そこから約15年後でした・・・
NAGANO五輪から20年以上たった今では季節を問いますが、誰でも気軽に始められるスポーツです。しかし著書にも書かれている通り普及した頃は、結構大変だったみたいです。
と、かなり肩身の狭い思いをして、第一歩を踏み出す事が容易ではない事が分かります。・・・ただ他のボーダー・スキーヤーを守るためのルールだったとするとしょうがないですね。
確かにスノーボードはリフトから降りてバインディングと、板を装着するという作業?がありワンテンポ遅れる為に後ろから来たスキーヤーの邪魔になりそれが厄介者になった時期もあった様です。
現在のスキー場でこんな事はありませんが、スノーボーダーはマナーが悪い!という謎のレッテルを貼られているのは気のせいだといいですが・・・
スノーボードとは何か
僕もスノーボードを始めた頃は、ブログにも書きましたが全く滑れずかなり練習して上達していきました。
誰よりも上手くなりたい!このスキー場で一番滑れる様になりたい!一度は思った事があるかもしれません。
確かにどんなスポーツでも競うものが無ければ、張り合いもないし、なんの為に練習しているか分からないと思います。
しかし著書を読んでいくと”ハッと”させられました。
スノーボードは競うものではなく「楽しむ」という事。
・初めてリフトに乗ったあの緊張感
・初めて木の葉滑りができて楽しかった事
・ターンが出来る様になった時に得られるあのスピード感
転びまくって痛い思い出もありますが、それ以上に楽しかった思い出の方が何倍もあると思います。
※エクストリーム・スポーツとも呼ばれるスノーボード(※極限・過激)
相手に勝つ以前に自分でどれだけ楽しめるか。
そこに上達の秘訣がありそうです。
最後に
アメリカで2枚のスキーの板に穴を開けそこから紐を通して、子供遊びとして開発された「スノーボード」。
日本には1970年代に上陸し、肩身の狭い思いをしながらなんとか、今や競技人口200万人とされるウインタースポーツです。
お店に行けば予算に合わせて3点セットも簡単に購入できます。
しかし、当時は板一枚製作するにも相当な努力、研究、試行錯誤して少しづつ改良し出来上がった商品だと僕は感じます。
バートン・スノーボード社の創業者であるジェイク・バートン・カーペンターが板の製作途中でうまくいかねぇ・・やーめた!といったらスノーボード歴史も変わっていたかもしれませんね。
なんとなく今の自分に問い掛けているような気がしました。
今では”あたり前"に手に入る物もそうは思わず感謝しながら、お店などで見て欲しいです。
スノーボードを始めようか悩んでいる方、是非一歩踏み出してスキー場に出かけてください。きっと素晴らしい「楽しみ」が待っています。
なぜひとは横向きに滑るのか。答えはスノーボードを体験した人にしか分からないでしょう!